TCRジャパンシリーズ2021年第6戦Sunday Seriesの決勝レースが、2021年10月31日、三重県の鈴鹿サーキットで開催されました。
当日午前8時35分から行われた予選では、ウェット路面の難しい状況下、クプラ TCRの#19 HIROBON選手が2分19秒071をマークしてポールポジションを獲得。これに、アウディ RS 3 LMSの#65 加藤正将選手、ホンダ シビックTCRの#98 猪爪杏奈選手が続きました。
予選を終えた時点で、シリーズポントは、クプラ TCRの#19 HIROBON選手が101ポイントでトップ。2位の#65 加藤選手が逆転するには、このレースで優勝するのが必須。そのうえ、#19 HIROBON選手が8位以下となることが必要です。
直前まで降っていた雨が上がり、青空が広がり始めた鈴鹿サーキット。タイヤ選択が難しい状況のもと、ホンダ シビックTCRの#71 大山正芳選手以外はスリックタイヤを選びました。そして、午前11時15分、20分プラス1周の決勝レースが始まりました。
ポールポジションの#19 HIROBON選手は、前日の決勝レースでフライングスタートをしたことから少し慎重になったものの、それでも後続を抑えて真っ先に1コーナーへ。ここからすぐに#19 HIROBON選手の独走態勢に。ほとんどのマシンがレインタイヤでスターティンググリッドに向かい、グリッド上でスリックタイヤに履きかえたのに対し、#19 HIROBON選手はスリックタイヤでグリッドに向かい、フロントタイヤをウォームアップ。さらにグリッド上で前後タイヤを入れ替え、フォーメーションラップで前後タイヤを上手にウォームアップしていたのでした。これが功を奏して、#19 HIRONBON選手は序盤から2位以下との差を一気に広げていきました。
その後方では、5番手から2位にポジションを上げたホンダ シビックTCRの#62 塩谷選手と、2番手スタートの#65 加藤選手が、激しい2位争いを繰り広げます。しかし、2周目のシケインで、#65 加藤選手が#62 塩谷選手を捉えて2番手に。以後、#65 加藤選手は#62 塩谷選手との差を広げていきます。
この時点で#19 HIROBON選手に7秒205先行されていた#65 加藤選手は、周回を重ねるごとにファステストラップを更新勢いでトップとの差を縮めていきます。それでも、最終ラップとなる10周目、2台は5秒以上離れ、最終的には4秒619差で#19 HIROBON選手がポール・ト・ウィンを果たしました。2位はファステストラップをマークした#65 加藤選手、3位は#62 塩谷選手でした。
これにより、ドライバータイトルは#19 HIROBON選手に決定。#19 HIROBON選手は、Saturday Series、Sunday Seriesの両シリーズを制覇しました。2位は#65 加藤選手、3位はVWゴルフ GTIの#18 松本武士選手が獲得ました。