TCRジャパンシリーズ2021年第1戦Sunday Seriesの決勝レースが、2021年4月4日、静岡県の富士スピードウェイで開催されました。
前日に行われた予選では、アウディ RS 3 LMSの#21 藤井優紀選手が1分46秒681をマークしてポールポジションを獲得。これに、クプラ TCRの#19 HIROBON選手、アウディ RS 3 LMSの#65 加藤正将が続きました。
厚い雲が垂れ込める富士スピードウェイでは、午後0時40分から20分プラス1周にわたる決勝レースが行われました。レースには10台がエントリーしていましたが、#17 鈴木建自選手が直前に出走を取りやめたため、決勝は9台による戦いに。スタンディングスタートで始まったレースは、ポールポジションの#21 藤井選手がエンジンをストールさせてしまい最後尾となる波乱が。代わりにトップに踊り出たのが2番グリッドからスタートした#19 HIROBON選手。これに#65 加藤選手、そして、5番グリッドからスタートしたフォルクスワーゲン ゴルフGTIの#10 佐藤 潤選手が続きました。
レース序盤、#19 HIROBON選手と#65 加藤選手がトップ争いを演じる一方、その後方ではアルファロメオ ジュリエッタ ヴェローチェTCRで戦う#73 大蔵峰樹選手とホンダ シビックTCRの#97 中谷明彦選手による4番手争いがヒートアップ。#97 中谷選手が4位に浮上する場面もありましたが、#73 大蔵選手は徐々に#97 中谷選手を引き離し、今度は前を走っていた#10 佐藤選手と3位争いを繰り広げることに。2台のバトルは7周にわたりましたが、ついに9周目、#73 大蔵選手が3位にポジションを上げました。
その間に、最後尾まで順位を落とした#21 藤井選手は5番手まで順位を上げ、さらに4番手の#10 佐藤選手を捉えて表彰台が見えてきました。一方、トップの#19 HIROBON選手は2位の#65 加藤選手との差を6秒以上まで広げ、独走態勢を築きました。そして13周目にレースはファイナルラップを迎え、#19 HIROBON選手が逃げ切って勝利を手に入れました。これに#65 加藤選手、#73 大蔵選手が続きました。#21 藤井選手は#73 大蔵選手にコンマ871秒差まで迫りましたが、表彰台には届きませんでした。
エキサイティングなバトルが続くTCRジャパンシリーズ。次の第2戦は、5月15日、16日、大分県のオートポリスで開催されます。