2019.07.19
Volkswagen和歌山中央RT With TEAM和歌山 TCRジャパン第3戦レポート
「TCRジャパン第3戦、サタデー・サンデー両シリーズで 連続表彰台を獲得」

世界的に人気を集めているTCR既定の車両を使用したスプリントレース「TCRジャパンシリーズ」の第3戦が、7月13.14日に静岡県の「富士スピードウェイ」にて開催され、Volkswagen和歌山中央RT With TEAM和歌山は、サタデーシリーズ2位、サンデーシリーズ3位と連続で表彰台に上がった。

TCRジャパンシリーズのレースフォーマットは、土曜日に開催の「サタデーシリーズ」と日曜日に開催の「サンデーシリーズ」が、それぞれ独立した選手権となる週末2レース制。#25 Volkswagen和歌山中央RT With TEAM和歌山は、両シリーズにレーシングドライバー「松本武士」をエントリーしシリーズチャンピオンを目指します。




■サタデーシリーズ予選6位・決勝2位
梅雨空の下、富士山の麓「富士スピードウェイ」にて行われたサタデーシリーズ予選は、心配されていた雨も降らずドライコンディションで始まった。木曜・金曜日の練習走行からセットアップの決まっていない#25松本は、予選でもその影響が出てしまい予選を6位で終えた。
午後から小雨が降り出し、午後4時10分からの決勝レース前には完全にウエットコンデションに。予選6位と振るわなかった#25松本だが、予選5位の#5金丸がエンジン交換によるペナルティを受け最後尾スタートとなった為に、レースは5番手からスタート。濡れた路面の中、各車団子状態で1コーナーへ。スタートの決まった#25松本は得意の雨の中、前走車のオーバーランにも助けられ、オープニングラップをトップで戻って来る。その背後では、#33前嶋、#19HIROBON、#52密山が、激しい2位争いを展開。レース中盤には最後尾スタートから怒涛の追い上げをしてきた#5金丸が見事なオーバーテイクショーを見せ、3台を抜き去り2位に浮上。瞬く間に#25松本の背後に迫ると、8周目の100Rで前に出られてしまう。タイヤが厳しくなった#25松本と#5金丸とのスピード差は大きく、ポシションをキープするのが精いっぱい、2位でチェッカーを受けた。

■松本武士コメント
今週末の天気が安定してない中、セットアップも決められない状態で予選に挑みました。セットアップを1個変えると、他の所まで影響を受ける特徴があって、今回も難しい予選になってしまいました。
レースは、先頭争いがガチャガチャしている隙をつき、気がつくとトップに立っていた感じです。そのままなんとか逃げ切りたかったんですけど、タイヤマネージメントをレース前半に振っていた事と思ってたより雨が降らなかった事で、タイヤの摩耗が進み防戦一方になってしまいました。気がつくと最後尾スタートだった金丸くんが真後ろに現れて、成すすべもなく抜かれてしまいましたが、何とか2位は守れたので良かったです。
明日も雨になれば行けそうなので、雨男の本領発揮をして頑張ります!




■サンデーシリーズ 予選2位 決勝3位
日曜日最初のプログラムとして組み込まれたサンデーシリーズの予選は、明け方から降り続く雨の中、午前8時10分からスタート。雨脚が強まる事も予想されていたので各車続々とアタックに入っていく。雨を得意とする#25松本は予選半ばに2分4秒695をマークしトップに躍り出る。しかし、予選終了間際に#5金丸が僅かコンマ045秒上回るタイムを出したため、ポールポジションを奪われてしまった。この後のサンデーシリーズ決勝はフロントロー2番手からのスタートとなった。
お昼前の11時55分からスタートしたサンデーシリーズの決勝は、直前に雨が小康状態になり各陣営はタイヤ選択に悩まされる事に。予選2位を獲得した#25松本はスリックタイヤでコースインしたがグリッド上でレインタイヤに交換し、ポールポジションの#5金丸とフロントロー対決に挑む。スタート直後の1コーナーで#18 Matthew Howsonに先行されてしまうが、100Rで並びかけヘアピンでインに飛び込みポジションを戻した。その勢いで前日に驚きの速さを示した#5金丸にアタックを続けていくも、毎周コンマ5秒ずつ離されていく。7周目に入るとバックミラーに#33前嶋が写り込んで来る状態となり、10周目に入った所で1コーナーを並んで立ち上がると、加速に勝る#33前嶋に前に出られ万事休す。そのまま3位でゴールした。



■松本武士コメント
予選では、現状の車のセットアップとタイヤの相性の関係でタイヤに熱が入りやすく、直ぐにタイムが出せるのでその点は優位に働きました。
ただ一旦温まってしまうと、そこからの熱ダレが他車より早いので、後半はタイヤのグリップが持たなくなるのが今の課題ですね。
レースでは、まさにその通りの展開になってしまい、スタートから数周は金丸くんについていけたんですけど、熱が入りきった後はペースが上がりませんでした。
後ろから追い上げてきた前嶋さんのアルファロメオは車重も軽く、コーナーの立ち上がりが明らかに僕のマシンよりも速かったので、順位を守りきる事は出来ませんでした。
この週末はサタデーシリーズが2位、サンデーシリーズが3位と、常に表彰台に上がれる力はついて来ました。次戦の岡山大会までにはインターバルがあるので、チーム力を上げて挑んで行きたいと思います。

■貴志陵磨メカニックコメント
前回に引き続きTCRジャパン第3戦富士に参加させていただきました。今回は木曜、金曜とセッティングが上手くいかず、思い通りのタイムが出ない状況でした。
土日の予選、決勝では思いきって真逆のセッティングにした結果、良いタイムが出て結果を残すことが出来たのでよかったです。自分自身も少しずつレースの知識もついて、第1戦より第2戦、第2戦より第3戦と、考え方も理解を深める事が出来ましたので、レースの楽しさを感じながら成長していきます。又、今回の第3戦での反省点を活かし、次戦では優勝できるよう試行錯誤しながらセッティングしていきます。



次回第4戦は9月28・29日に、松本選手のホームコースでもある「岡山国際サーキット」で開催されます。引き続き応援よろしくお願い致します。


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